今年7月、京都市伏見区にある京都アニメーションの第1スタジオで起きた放火事件で、亡くなった社員36人をしのぶ追悼式「お別れ そして志を繋ぐ式」が11月2日から4日にかけて、京都市勧業館「みやこめっせ」(京都市左京区)で開かれました。

2日の式典には、アニメ業界の関係者や支援者、京都府知事、国会議員など約500人が参列し、別れを惜しみました。

京都アニメーションの八田英明社長は、世界中から寄せられたメッセージや義援金に励まされたことを感謝したうえで、「困難にかかわらず弊社社員は一丸となって力を尽くしてくれました。これからも世界中の人たちに夢と希望と感動を育むアニメーションを届けたい」と再建を誓いました。

式場の正面には幅30メートルほどの花祭壇、会場の一角には世界中のファンから寄せられたメッセージやイラスト、折り紙などが飾られた展示スペースも設けられていました。

3、4日には、同じ会場でファンなど一般の人たちを対象にした追悼式が開かれ、全国から集まった大勢の参列者が祭壇に向かって手を合わせていました。

参列者へ配られたポストカードには、日本語と英語で
 

 

あの日以降、世界中の皆様より頂いた励まし、応援のお言葉は、スタッフ一同の胸に届いております。
今一度、前へ向いて進んでいく為の力となっています。
 
かけがえのない仲間を失い、傷つけられた悲しみは消えることはありませんが、作品への愛情や情熱、そこに存在していた確かな息吹は、私たちの中にしっかりと刻まれ、生き続けています。
 
皆様から頂いた想い、そして仲間から託された想い、私たちの未来への想い――
 
全ての想いを繋ぎ、志を一つにし、私たちは歩き始めます。
 
私たちは変わらず、世界中の人たちに、夢と希望と感動を育むアニメーションを届けます。
どうか、私たちの歩みを見守ってください。
 

株式会社京都アニメーション

と記されていました。

埼玉県から夜行バスで訪れたというファンの男性は「京アニの作品から、たくさんの感動とチカラをもらいました。これまでの感謝の気持ちと、これからも京アニを応援していくという想いを伝えたくて来ました」と話していました。

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