花の流通・販売からデザイン・装飾まで、花の総合サービス企業として半世紀の歴史を誇るユー花園。葬儀では、年間20,000件の花祭壇のデザイン・装飾を行い、お客様や取引先から高い評価を得ています。
そのユー花園がカタログのラインナップには含まれない、終活メディアだけのコンセプトモデルとして、季節の花祭壇をデザインしました。
コンセプトモデルの第1弾となる6月の季節の花祭壇は、メインの花材に紫陽花を選んだ花祭壇です。
ユー花園・クリエイティブデザイン室の森谷宏親さんに、デザインの背景にあるストーリーについてお話を伺いました。
6月の花祭壇は、紫陽花が咲き誇る、鎌倉の名刹をイメージした花祭壇です。6月になると大勢の参拝客で賑わうそのお寺は、故人様とそのご家族にとって、大切な思い出の場所。そうしたストーリーを思い描いてデザインしました。
祭壇の中央と左右に、それぞれ青と紫の紫陽花を差し、祭壇の中央には苔と白い小石で枯山水を再現しました。この枯山水をぐるっと回って、お棺へのもとへ歩んでいただけます。紫陽花の小径を抜けると、そこに大切な方が待っている。故人様へ伝えたい想いを、たくさんの思い出といっしょに伝えていただけるのではないでしょうか。
祭壇の背景には、たくさんの糸が垂れ下がったストリングカーテンが、梅雨時に降り注ぐ雨をイメージしています。全体的に緑が多く占めている花祭壇ですが、水色のストリングカーテンによって、ドウダンツツジや苔の緑がいっそう引き立たせることができました。