花の流通・販売からデザイン・装飾まで、花の総合サービス企業として半世紀の歴史を誇るユー花園。
葬儀では、年間20,000件の花祭壇のデザイン・装飾を行い、お客様やお取引先様から高い評価を得ています。
そのユー花園がカタログのラインナップには含まれない、終活メディアだけのコンセプトモデルとして、季節の花祭壇をデザインしました。
第4弾となる9月の花祭壇は、ススキとコスモスをメインの花材に使用した花祭壇です。
ユー花園・クリエイティブデザイン室の森谷宏親さんに、花祭壇のストーリーやこだわりについてお話を伺いました。
花祭壇のテーマは、秋祭りの帰り道です。
喪主を務める息子様にとって、旅立たれたお母様との一番の思い出が、この秋祭りでした。
息子様がまだ幼いころ、地元の神社で開催される秋祭りには、お母様と出かけられていたそうです。
金魚すくい、射的に輪投げ、綿あめに焼きそば。
楽しかった秋祭りの思い出を語り合いながら、家路についたお二人でした。
帰り道は、ススキの原を抜けて。
十五夜がお二人を見守るかのように夜空にたたずみ、まばゆい光が足元を照らしていました。
お母様との思い出を花祭壇でかたちにするため、ご遺影の周りに木の枠を用いて十五夜をデザイン。
お母様が空へと旅立たれた今は、月に代わってお母様に息子様を見守っていただきたいとの願いを込めています。
お母様がお好きだったお色は紫でした。
和服をお召しになることが多かったお母様。中でも、紫色の着物や浴衣をよくお召しになっていたそうです。
色身を抑えた花祭壇に、紫色のコスモスをアクセントに用いたことで、奥ゆかしくいお母様のお人柄を感じていただけるのではないでしょうか。