故人が逝去した日の翌日にお通夜、翌々日に葬儀・告別式を行うものだと考えている方は少なくなりません。

しかし、地域によっては、故人が逝去してから数日後にお通夜や葬儀・告別式を行うことも珍しくありません。葬儀の日程を決めるために、様々な要因を考慮して、調整する必要があるからです。

葬儀の日程をスムーズに決められるよう、重要な3つのポイントを確認しておきましょう。


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菩提寺と付き合いのある方は、最優先で都合の確認を

葬儀の日程を決める上で、重要な3つのポイントは、宗教者の都合、火葬場の予約状況、参列者の都合です。

宗教者とは僧侶や神主、神父などのことです。僧侶による読経など、宗教儀礼のある葬儀を行う場合、宗教者がいなくては始まりません。

特に、菩提寺と付き合いがある方は、菩提寺の都合を最優先で確認しましょう。菩提寺の僧侶が葬儀で読経をしなかった場合、お墓への納骨を断られる可能性があるからです。菩提寺が遠方にある場合でも、菩提寺の僧侶に読経をお願いしましょう。

宗教者との付き合いはないが、宗教儀礼のある葬儀を希望する場合は、葬儀社を通じて宗教者を紹介してもらうことができます。宗教者は、家族のスケジュールに合う方を紹介してもらえます。


火葬場の空き状況や休館日も考慮して

日本の法律では、故人の火葬が義務付けられています。そのため、葬儀を行う際には、あらかじめ火葬場の予約をしなければなりません。

宗教者の都合を確認したら、すぐに火葬場の空き状況を確認しましょう。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県といった首都圏では、火葬場が予約で埋まっていて、希望する日時に予約できないということも珍しくないからです。

特に火葬場は、11時から13時に予約が集中します。これは、10時や11時に告別式を終え、火葬中や火葬後に精進落としを食べようと考える方が多いからです。

火葬場の空き状況のほか、火葬場の休館日も考慮して、スケジュールを決める必要があります。火葬場の休館日は、一般的には友引と定められています。


参列者のスケジュールや友引にも配慮して日程調整

葬儀の日程を決める上で、最後に参列者のスケジュールを確認しましょう。特に遠方から参列する方がいる場合は、交通機関の状況も踏まえて、日程を調整してください。

このほか、友引にも配慮して、葬儀の日程を検討しましょう。葬儀では、「凶事に友を引く」として、友引の葬儀が避けられているからです。

友引は本来、「共引」と書き、「物事に勝負がつかないとする日」という意味の日でした。それがいつしか「友引」となり、意味合いも変わったようです。

高齢の方の中には、友引を気にする方が少なくありません。「自分は友引を気にしない」という方であっても、参列する方の顔ぶれに合わせて、友引に葬儀を行うかどうか判断しましょう。

葬儀の日程は、葬儀社との打ち合わせで決めていきます。菩提寺への都合の聞き方がわからなかったり、火葬場に空きがなく、希望の日時で葬儀が行えないなど、葬儀の日程調整で困った場合は、葬儀社にすぐ相談しましょう。

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