俳優の大杉漣(本名:大杉孝=たかし)さんが2018年2月21日午前3時53分、急性心不全のため逝去したと、所属事務所がホームページで発表しました。66歳でした。

現在放送中のテレビドラマ『バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』(テレビ東京)に出演中だった大杉漣さん。

ドラマの関係者によると、大杉漣さんは2月20日に関東で同ドラマのロケを行っていたそうです。

ロケを終えてホテルに移動し、食事の後で自室に戻ると、腹痛を訴えた大杉漣さん。ドラマで共演する田口トモロヲさん、松重豊さん、光石研さん、遠藤憲一さんたちとのLINEグループに「具合が悪い」と書き込んだところ、松重さんが「病院、行きますか?」と返信。

すぐに最寄りの病院に向かいましたが、そのまま逝去しました。


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バイプレイヤーとして数々の作品で活躍した大杉漣さん

大杉漣さんは1951年、徳島県生まれ。無言劇の転形劇場と出会い、太田省吾氏に師事。1974年から88年まで、舞台俳優として活躍しました。

78年に『緊縛いけにえ』で映画デビューし、1993年に北野武監督の『ソナチネ』のオーディションに遅刻したにもかかわらず合格。撮影では当初の設定より役柄が大きくなり注目されました。

その後は、北野監督の『HANA-BI』などで助演男優賞を受賞し、その後は唯一無二の名脇役として活躍しました。

2月18日には自身のブログを更新し、愛猫との日常を紹介するなど、元気な様子をつづっていた大杉漣さん。4月からはテレビドラマ『正義のセ』(日本テレビ)、舞台『1984』への出演を予定していました。

現在、撮影中の『バイプレイヤーズ』は、遺族や所属事務所の了承を得て、2月21日の第3話は予定通り放送されましたが、今後の放送は未定となっています。


大杉漣さんの突然の訃報に、俳優仲間から悼む声も

テレビドラマのロケ先で病院に運ばれた大杉漣さん。最期は、ドラマで共演する田口トモロヲさん、松重豊さん、光石研さん、遠藤憲一さんたちに囲まれて、旅立ったそうです。

テレビ東京のホームページには、「バイプレイヤーズ一同」として、追悼のコメントが掲載されています。

「余りにも突然のことで、メンバー一同、まだ現実を受け入れられないでいます。『バイプレイヤーズ』という実名をさらした上でのドラマで、そのリーダーであり、精神的な支柱でもあった大杉さんが突然いなくなるという喪失感は計り知れません。しかし最後の日まで、役者として現場に立ち、みんなを笑わせ続けていました。永遠に我々の目標であり、憧れでもある漣さんを、一同、心から誇りに思います。お疲れさまでした。どうか、安らかにお休みください。漣さん、ありがとうございました」

女優の水野美紀さんはツイッターで「ドラマでお世話になったれんさん。暖かくて広いれんさん。どうしよう、込み上げてきて、堪えきれません。信じられない、本当に」と追悼の意を表しました。

ツイッターでは、このほか、俳優の佐藤二朗さんが「最期の日まで現場に立った事を、最期の日まで台詞を吐いた事を心底うらやましく思う。漣さんの冥福を心から祈る」と、八嶋智人さんは「俳優は二度死ぬという言葉を聞いた事があります。一度目は身体が、二度目は皆の記憶から消える時。だから僕は、これからたくさん大杉漣さんのことを想ったり、話したり、観たりするんだ!」と偲びました。

大杉漣さんの長男で写真家の大杉隼平さんは、都内の自宅で報道陣にコメント。3日前に一緒に食事したときは、大杉漣さんの様子に変わったところはなく、病気もしていなかったと振り返り、「(訃報を)聞いた時に信じられない気持ちが強くて、それが現実かどうか分からなくなってしまいましいた」と心情を吐露。

「役者をやってることを除けば、僕にとっては普通の父親。小さい頃からたくさん遊んでもらったし、仲も良かったんです。人として尊敬している部分が凄くありました。だからこそ、本当にいないことが信じられません」と、現実を受け入れられてない様子でした。


大杉漣さんの葬儀は家族葬に。お別れ会の予定は?

所属事務所のホームページでは、葬儀は本人、家族の意向により親族のみで行うとし、「これまでお世話になりました共演者、スタッフならびに関係者、応援してくださったファンの皆様におかれましては、生前のご厚誼を深謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」と記されています。

家族や親族だけが参列する家族葬でのお別れになれば、一般の方が大杉漣さんを偲ぶ機会がなくなってしまいます。

多くのファンを持つ大杉漣さんだけに、最期にお別れをしたいという方はたくさんいることでしょう。

葬儀を終えた後に、日を改めてお別れ会が行われるのではないでしょうか。

大杉漣さん、心よりご冥福をお祈りいたします。

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