その人らしいお葬式を実現するために、エンディングプランナーがどのような提案をしているのか?
お葬式のむすびすがご葬儀の事例をご紹介いたします。

【後悔しない】NHK・ガイアの夜明けで紹介されたお葬式

どんな見送り方をされたいですか?
公式:https://www.musubisu-osoushiki.jp/

歩まれた人生

ご逝去されたのは、東京都中央卸売市場築地市場(中央区)で45年以上にわたりマグロの卸の仕事に携わってきたお父様。

お父様のお仕事は、築地市場に店を構えていた600を超える仲卸業者に、各地から仕入れた商品を販売する「大卸(おおおろし)」、別名「荷受(にうけ)」と呼ばれる会社。荷受けは文字通り荷物を受けて、それをセリなどで卸売りをする業務を担います。

お父様はマグロを専門に扱う部署に勤務され、その知識と経験、マグロの目利きの力により多くの仲卸業者さんから信頼されていたそうです。
最終的には取締役まで上り詰め、その後、関係会社で代表を務めるなど、その姿はまさに仕事一筋。8年前に現役を退かれるまで “マグロを愛し、マグロに生きた人生” だとお伺いしました。

ご家族の想いとは?

「築地市場で働きあげたお父様を、築地の地で送ってあげたい」

会葬者はおそらく100人くらい見込まれるのではないかというお話でした。ですが当初、ご家族が希望されていた築地の葬儀式場ではその規模のご葬儀は難しい。そこで、築地市場と晴海通りを挟んだ先にある“築地本願寺”を提案しました。

築地本願寺といえば創建から400年を迎え、これまで数多くの著名人や有名人のお葬式、大企業の社葬などが行われてきた寺院であることから、最初ご家族は躊躇されていました。
ご自宅周辺の式場も検討しましたが「築地の地で送ってあげたい」という想いは強く、なかなか決断できないご様子。

ご家族から、お父様がどのように生きてきたのか、どのようなお人柄だったのかをお伺いすればするほど、やはり築地本願寺が相応しいのではないかと感じました。
そこですぐに資料を持参し、築地本願寺では社葬のような大規模なお葬式以外にも、一般葬や家族葬、一日葬も執り行われていることをご説明。
悩まれた末に、築地本願寺で最後のお見送りをすることに決まりました。

ご葬儀のテーマは?

『マグロに生きた人生』
奥様のお話では、現役を退かれてからのお父様は様々なことに取り組まれていたそうです。
それまで全くの未経験だったにもかかわらず、奥様の茶道教室で使う竹細工をお父様にお願いしたのをきっかけに、もともとの手先の器用さを活かし、竹を直接仕入れることから始め、ご自身で製作した竹細工に銘を持つほどの腕前になられました。
また、お仲間と頻繁にゴルフに行かれたりと、余生を楽しく過ごされていたそうです。

ご葬儀のテーマを考えた時に、その竹細工をお飾りすることを考えました。しかし、お父様の思い出を強く感じさせるものをお飾りすることでお母様の悲しみが深まることを心配されたご家族の助言もあり、お父様が人生をかけたお仕事である「マグロ」をテーマにすることになりました。

そこで葬儀テーマは「マグロに生きた人生」として、ご葬儀を執り行うことに決まりました。

ご葬儀のポイント

お父様が長年お勤めされ、その人生を語るうえで欠かせない地「築地」での最後のお見送りにふさわしいご葬儀にするため、式場の背景にはお父様が若かりし頃に撮影されたマグロを卸売りしている写真を「メモリアルスクリーン」にして掲示しました。

メモリアルスクリーンは、むすびす株式会社がお手伝いしている葬儀で、いま最も人気のある祭壇装飾の一つです。
ご家族からお預かりしたお写真。例えば、故郷の写真やご家族の集合写真、お気に入りの場所に旅行したときのスナップ、故人様が趣味で撮られた写真など、思い出のお写真を、高さ2600cm×幅900cmの布(バナークロス)に分割して印刷し、ボードに貼付けて組立てることで、幅2m~6mくらいのメモリアルスクリーンとして祭壇の後方に展開するものです。
式場のレイアウトによっては、お棺の左右に1枚ずつ配置したり、ご予算や式場の大きさに合わせて自由自在に使える装飾です。もちろん複数の写真をコラージュしてデザインすることも出来ます。

今回のご葬儀では、現在では考えられない本数のマグロを颯爽とさばく、築地市場でのお父様の仕事ぶりが、大きなメモリアルスクリーンから活き活きと伝わるようにこだわりました。

葬儀スタイル一般葬(仏式)/2日葬
人数115名
斎場・式場築地本願寺/第二伝道会館
火葬場町屋斎場
エンディングプランナー清野 勇次
終活・お葬式のことなら終活メディア