「密葬(みっそう)」という言葉を、聞いたことがある人は多いと思います。
でも密葬がどんな葬儀か具体的に答えられる人は少ないのではないでしょうか。

一昔前まで密葬というと、亡くなった人の死をはばかりたいという理由から、身内だけで秘密裏に営まれる葬儀という印象がありました。

本来の密葬の意味は、大切な人を亡くした家族が、故人とごく親しかった人たちだけで、静かにお別れする葬儀の総称です。

新型コロナウイル対策として、形式に縛られず、自由度の高い葬儀としての密葬が注目されています。

そこで今回は、様々なスタイルがある密葬を紹介します。

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密葬とは?

密葬は、葬儀を行うことをご近所や仕事先の方々に伝えず、家族や親族、故人とごく親しかった人たちだけで、ゆっくりお別れをする葬儀の総称です。
密葬の考え方は幅広く、そのスタイルは大きく5つに分けられます。

  • 家族のみでゆっくりお別れをしたい
  • 社葬やお別れ会を営む前に家族だけで行う
  • 日程(年末年始など)の都合
  • 様々な事情から後日に葬儀を行う場合
  • 何らかの理由で死をはばかりたいとき

ここまで読んでお気付きの方もいらっしゃると思いますが、葬儀にお呼びする方を身内や親族、故人と親しかった友人などに限定し、少人数でゆっくりとお別れをする「家族葬」も、元々は密葬と呼ばれていました。

社葬やお別れの会など大勢の会葬者をお招きして大規模な「本葬」を行う前に、家族や身内だけで営む葬儀も密葬と呼びます。

何らかの事情で葬儀の日程が組めない、あるいは故郷で葬儀を行う場合は密葬だけで済まさずに、後で改めて本葬を行うのが一般的です。

コロナ禍で注目される理由とは?


密葬のスタイルの一つである家族葬の割合が、葬儀全体の6割以上を占めるようになった現在、密葬という言葉こそ使わないものの、広く一般に定着しています。

コロナ禍においては、少人数で営まれる密葬が、感染症対策として「三密(密閉、密集、密接)」を回避できることからも注目されています。

会葬者が身内のみであるため、通夜・告別式のおもてなし料理を省いて、感染リスクが高まると言われる会食を控えることもできます。

新型コロナウイスル感染対策に対応する葬儀として、密葬は会葬者の人数や葬儀日程などを抑制しながら、故人をしっかり送りたいという家族の想いをかなえます。

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密葬で気を付けるべきポイント

密葬は近親者のみで行うため、参列を受付しない方への配慮が必要になります。

葬儀の情報を漏れないようにする

密葬後に本葬を行う予定であっても、密葬で葬儀を行う情報が漏れてしまった場合、密葬中に対応に追われてしまわないように注意が必要です。葬儀の会場や日程などの情報はきちんと近親者のみで情報共有をするようにしましょう。

親族や近しい方々に了承を得ておく

密葬は故人の臨終から火葬までを近親者のみで執り行うため、その他の方は本葬まで故人にお会いすることができません。
よって、後から親族間でのトラブルにならないように、密葬を行う場合は家族や親族などの近しい方々でどなたを密葬にお呼びするのか、また密葬をすることの了解を得ておくとよいでしょう。

葬儀後に弔問対応が必要になることも

密葬のみで葬儀を行った場合、故人の訃報を知った方が、自宅に弔問に訪れることがあります。
複数の方がいらっしゃったり、訪問日時もバラバラに弔問されるので、香典返しの用意など、その都度対応する必要があります。
密葬を行う場合、友人・知人には、近親者のみで葬儀を終えたことを告げ、弔問は辞退しますと伝えておきましょう。

密葬の流れやスタイルは?

密葬には、社葬やお別れの会などの本葬を行う前に行う本来の密葬から、親族のみで行う家族葬など多種多様なスタイルがあります。ここでは人気・注目度の高い密葬を紹介します。

家族葬

家族葬は、家族が葬儀にお呼びする人の範囲や人数を限定し、少人数でゆっくりとお別れができる葬儀です。

参列者を限定して親しい方だけで見送る家族葬は、故人や家族の想いを優先し、形式にとらわれない葬儀なので、宗教、日程、場所、スタイルを比較的、自由に決めることができます。

参列される方が限定される以外は、一般的な葬儀と同じように、お通夜と葬儀・告別式、火葬を2日間にわたって行います。

家族葬の詳細については、以下の記事も併せてご覧ください。

家族葬の斎場選び|家族葬の斎場選びのポイント【5分でわかる】予約から申込みまで | 葬儀・家族葬ならお葬式のむすびす
「家族葬は、どこで行えますか?」という質問をよく頂きます。結論から言えば、家族葬は葬儀をあげられる場所であれば、どこでも行うことができます。今回は家族葬を行う斎場・葬儀場を選ぶときのポイント、予約や申込み方法についてについてご紹介します。

一日葬

一日葬は、お通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で行う家族葬です。

参列者に高齢の方が多い家族や、遠方から来る親族が多い家族、仕事が忙しい方などに選ばれています。

お通夜料理がなく、遠方からの参列者は日帰りも可能になるので、宿泊費などが抑えられるのも特徴です。

本来なら家族葬であっても広く親族を招いて行うところを、一日葬であればコロナ禍においても参列者を極力限定し、日程も1日に制限しながら、ちゃんと送りたいという家族の気持ちを表わすことができます。

一日葬の詳細については、以下の記事も併せてご覧ください。

一日葬|1日で行うお葬式。家族葬とは何が違うの?マナーは?解説
一日葬とは、お通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で行う葬儀です。精神的・体力的負担が抑えられるので、多くのご家族に選ばれています。現在は参列者の集まる時間が短く通夜ぶるまいなどの会食がないことから、コロナ禍の葬儀として注目されています。

火葬式(直葬・荼毘式)

火葬式(直葬、荼毘式)は、お通夜や葬儀・告別式などを一切行わず、火葬場の火葬炉前で家族だけで最後に5分程度のお別れをしてから火葬・収骨のみを行います。

何らかの理由で家族の死をはばかりたい場合に選ばれることが多く、平成初期まで「密葬」というと、こうしたイメージがありました。

しかし、菩提寺の許可なく火葬式を行った場合、多くのお寺は読経を行わない葬儀を認めていないため、納骨を断られる可能性があるので、注意が必要です。

火葬式の詳細については、以下の記事も併せてご覧ください。

コロナ禍で注目!直葬・火葬式とは?費用や流れ斎場選びなど徹底解説
葬儀はしなくていい、葬儀に費用をかけられないといった理由から、お通夜や葬儀・告別式を行わず、火葬だけで故人をお見送りする火葬式。しかし、火葬式は葬儀式ではないためトラブルになる場合もあります。火葬式のメリットとデメリットについて紹介します。

密葬の費用を知りたいときは

密葬のスタイルは幅広く、社葬やお別れの会など大勢の会葬者をお招きして行う大規模な「本葬」の前に、家族や身内だけで営む密葬から、お通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で行う一日葬や、あるいは何らかの事情から火葬式を行う場合など、各々のスタイルによって金額は大きく異なります。

密葬の費用がいくらになるのか知るためには、葬儀社に密葬の目的や要望を伝えて、見積りを取り寄せることが間違いありません。

   
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まとめ

  • 密葬は、大切な人を亡くした家族が、故人とごく親しかった人たちだけで、静かにお別れする葬儀の総称です。
  • 密葬のスタイルは幅広いものであるが、大きくは5つに分類できる。
  • 家族葬も、元々は密葬と呼ばれていた時代があった。
  • 密葬のメリットは、家族や親戚、故人と親しかった人たちが、静かで心のこもった葬儀を行えること。
  • 一般的な葬儀の形式にこだわらず、故人の遺志や家族の希望を自由にかたちにできる。
  • コロナ禍においては「三密」を避けて小規模な葬儀を行える。
  • 密葬は参列されない方への配慮に気を付ける葬儀形式
  • 人気や注目度の高い密葬のスタイルには、家族葬、一日葬などがある。
  • 密葬の費用について知るには、葬儀社に密葬の目的と要望を伝えて、見積りを取り寄せる。
  • 一日葬とはどんなお葬式ですか?

    お通夜は行わず、告別式の1日だけでお別れいただくお葬式です。従来のお通夜・告別式2日間のお葬式に比べて、高齢の方でもお疲れを感じられることがなく、ご会葬される皆様のご都合も合わせやすいお別れです。ご葬儀の費用を抑えられることも特徴のひとつです。

  • 感染が心配です!このような状況でも、お葬式はできますか?

    はい、できます。ただし、十分な感染症拡大防止対策をしたうえでおこなう必要があります。
    そのため、通常のお通夜を行わず、告別式と火葬だけの家族葬(1日葬)を選ぶ方が増えています。
    詳しくはこちらをご覧ください。

よくある質問

  • 密葬とはどのような葬儀形式ですか?

    密葬は、葬儀を行うことをご近所や仕事先の方々に伝えず、家族や親族、故人とごく親しかった人たちだけで、ゆっくりお別れをする葬儀の総称です。

  • 家族葬と密葬は違うのですか?

    ご親族だけで執り行われるご葬儀を、従来は「密葬」と呼び、多くの場合は密葬の後に火葬し、後日改めてお別れ会などを行うものでした。
    一方、1990年代に登場した「家族葬」は、ご親族や親しいご友人など、喪主様が参列者を限定し、通夜・告別式を執り行った後に火葬するものです。

  • お別れ会や本葬は密葬を済ませてから、何日後を目安として行いますか?

    四十九日までに行うことが多くなっております。決まりはありませんので、準備やご都合を考え日程を調整することをお勧めします。

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