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定年退職後の故人様は多趣味な方でした。特に太極拳と詩吟は師範代を取得されるほど極められました。
しかし、故人様はあまり自分のことを話さない方で、ご家族はそれらを披露する場に行ったことがありません。
太極拳の映像やお写真は見つかりませんでしたが、詩吟を録音したカセットテープがございましたので、こちらを式場に流すBGMにいたしました。
また、太極拳と詩吟で取得された師範代の賞状も飾りました。
足を悪くされた故人様のため、ご長女様が用意された靴。結局、生前に履くことは叶いませんでした。ご長女様の愛情が詰まった靴を履いて、これからの旅をしっかりと歩んでいただけるように、旅支度の一つとしてお手向けいたしました。
故人様はご病気を抱え、 お身体もだんだんと弱っていったある日、奥様にある言葉を伝えました。 それは「ありがとう」でした。 普段一言も言ったことがない言葉を突然、奥様に伝えたのでした。
その言葉に対し、本当は奥様も「ありがとう」と返事がしたかったそうです。しかし、あまりに突然であったこともあり、素直になれずに「何言ってるのよ!」と言ってしまわれたことを奥様は悔やんでおられました。
お花入れに際して、最期まで言えなかった「ありがとう」のお気持ちを奥様よりお伝えいただきました。